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Posted by のらんば長崎運営事務局 at

2017年07月08日

フェルナンド座のララ嬢


印象派の巨匠エドガー・ドガ作『フェルナンド座のララ嬢』。第4回印象派展の出品作である本作に描かれるのは、当時のサーカス団のひとつ≪フェルナンド座(シルク・フェルナンド)≫の花形曲芸師であったララ嬢(ミス・ララ)で、上方へと吊り上げられるララ嬢を捉える特異な視点や、大胆な色彩は本作の最も大きな見所のひとつである。

出品当時、カタログにはミス・ローラと誤植されていた本作で描かれる曲芸師ララは、白人と黒人の混血児であり、「大砲女」とも呼ばれていたことが知られ、本作では自らの歯のみで体重を支え天上近くまで吊り上げられるという肉体的に過酷な演技の場面が描かれており、日本美術に造詣の深かったフランスの著名な小説家・歴史家エドモン・ゴンクール著「ゼンガノ兄弟」にも構想を得ていたとも指摘されている。  


Posted by スズコちゃん at 11:00Comments(0)