2017年09月18日

赤い屋根、冬の効果

印象派の大画家カミーユ・ピサロの代表作『赤い屋根、冬の効果』。

画家が1872年から住み、本作は80年代まで中心的画題であったセーヌ川下流オワーズ川流域のポントワーズの裏側にあるエルミタージュ地区の風景を描いた作品のうちのひとつで、原題は『赤い屋根の家々、村の一角、冬景色』とされる。カミーユ・ピサロは印象派の画家の中でも、最も戸外での制作を支持・推奨した画家の一人で、本作もエルミタージュ地区のコート・デ・パブ(牛の丘)まで赴き制作した。

本作の画面中央部分に描かれる赤い屋根の家々は、エルミタージュ地区旧道の上方に位置する18世紀に建てられた農家で、背景の小高い丘の奥にはポントワーズの街が見える。

  


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2017年09月07日

すべてを捨ててもいいと思いました

 ダイアナ元妃にとって、心のよりどころはウイリアム王子(35才)とヘンリー王子(32才)の存在だった。結婚2年目の1982年と、それから2年後の1984年に生まれた2人の息子に、母であるダイアナ元妃はあらん限りの愛情を注いだ。乳母が子育てをする王室の伝統にとらわれず、自分の母乳で育てるスタイルに多くのイギリス国民が親近感を覚えた。だが、子宝に恵まれた一方で、チャールズ皇太子との間には埋められない亀裂が入っていた。

「子供を産む前でも、セックスは3週間に1回くらいだった。ヘンリーを産んだ後は完全に途絶えたわ。セックスレスだったの」(ダイアナ元妃のインタビュー映像より、以下同)

 新婚当初から夫婦生活は3週間に1回、ヘンリー王子を産んで8年後に完全に関係はなくなったという。それでも表向きは夫婦仲がいいように見せなければならない。一家4人の仲むつまじさ、夫婦でときおり見せる抱擁などは、すべて見せかけのものだった。皮肉なことに、取り繕う演技だけは夫婦の息がぴったりあった。

 その頃、ダイアナ元妃もまた別の男性との恋路を走ろうとしていた。それが、彼女のボディーガードを務めていたバリー・マナキー氏だった。

「今まででいちばん夢中になった中の1人について話しますね。24か25才だったころ、私は宮殿スタッフのある男性と恋に落ちました。彼は私の人生でいちばんの親友でした。すべてを捨ててもいいと思いました。(中略)彼に思いを寄せていることは、チャールズも気づいていたわ」

 だがマナキー氏は、1987年に解雇されたあと、バイク事故でこの世を去った。  


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2017年08月28日

ぶらんこ (La balançoire)

印象派の巨匠ピエール=オーギュスト・ルノワール印象主義時代の代表作のひとつ『ぶらんこ』。

画家随一の代表作『ムーラン・ド・ラ・ギャレットの舞踏場』と同時期に描かれ、同作同様に印象派を代表する画家で友人だったギュスターヴ・カイユボットが、かつて所有していた本作は、当時ルノワールが借りていた家(コルトー街12番地)の≪ぶらんこ≫のある大きな庭園で過ごす人々を描いた作品で、主人公となる≪ぶらんこに乗る女≫は『ムーラン・ド・ラ・ギャレットの舞踏場』にも登場する若き女優ジャンヌをモデルに描かれたと推測されている。

本作でルノワールは木々の間から射し込み移ろう斑点状の木漏れ日の作用による光の変化や、補色的・対称的・相乗的な色彩描写の効果を追求しており、特に画面全体を覆う大きめの斑点状のやや荒いタッチによる光の効果的な描写は、今でこそ理解され観る者を強く魅了するものの、当時は類の無い表現手法から酷い悪評に晒された。

  


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2017年08月18日

日傘によって顔に影が落ちるリーズ


 日傘によって顔に影が落ちるリーズ。本作のモデルであるリーズ・トレオは1865年にマルロットで知り合って以来、画家が最も気に入っていたモデルであり、本作以外にも『狩りをするディアナ』『浴女と犬』など複数の作品のモデルを務めている。

 上品な白い衣服を柔らかく照らす陽光の表現。全体的な構図や横を向くリーズの顔の表情の表現にクールベの影響が感じられるほか、色彩を抑えた背景の処理にはカミーユ・コローの影響が指摘されている本作には、画家がこの頃から陽光が生み出す輝くような色彩とその効果に注目していたことも示されてる。

 バルビゾン派の画家カミーユ・コローの影響が指摘されている背景の表現。本作の中で際立つ衣服と黒い腰帯の明調の対比や、やや荒く仕上げられた背景の描写と色彩によってリーズがより強調されていることは注目すべき点のひとつである。  


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2017年08月08日

"万人のためのオートクチュール" 先端技術が見せるファッションの未来

 パリ オートクチュールのゲストデザイナーとなって3シーズン目となる「ユイマナカザト(Yuima Nakazato)」。今回のコレクションでは、3D技術を用いた全く新しいオートクチュールの概念を提案してみせた。

 デニムジャケットとパンツ、クラシックなフィットのイブニングドレスや、レザージャケット、MA-1、ニュールック風シルエットのアンサンブルなど、一見するとベーシックなアイテムは、しかし近くで見ると細かなピースを繋ぎ合わせてできていることがわかる。

 “3Dユニット構造テキスタイル”と呼ばれるシステムを用いて、デジタルパターンを元に生地を小さなユニットに裁断。そこから服を「縫う」のではなく「組み立てていく」という工程で制作されたものだ。パズルやレゴブロックのようにも思われるが、体のラインにぴたりと沿ったシルエットはもちろん、スカートのフレアや落ち感なども不足なく表現している。

 前回、前々回は、硬質で厚みが少ないホログラム素材を用いていたが、今回進化した技術により、コットン、ウール、レザーといった通常のテキスタイルで「普通の」服を作ることが可能になったという。特に天然素材は、ジョイント部分がほつれたりと扱いが難しく、樹脂加工をして厚みや質感を整えるなど試行錯誤の末に実現した。  


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2017年07月08日

フェルナンド座のララ嬢


印象派の巨匠エドガー・ドガ作『フェルナンド座のララ嬢』。第4回印象派展の出品作である本作に描かれるのは、当時のサーカス団のひとつ≪フェルナンド座(シルク・フェルナンド)≫の花形曲芸師であったララ嬢(ミス・ララ)で、上方へと吊り上げられるララ嬢を捉える特異な視点や、大胆な色彩は本作の最も大きな見所のひとつである。

出品当時、カタログにはミス・ローラと誤植されていた本作で描かれる曲芸師ララは、白人と黒人の混血児であり、「大砲女」とも呼ばれていたことが知られ、本作では自らの歯のみで体重を支え天上近くまで吊り上げられるという肉体的に過酷な演技の場面が描かれており、日本美術に造詣の深かったフランスの著名な小説家・歴史家エドモン・ゴンクール著「ゼンガノ兄弟」にも構想を得ていたとも指摘されている。  


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2017年06月08日

女なそんな男の安易な思惑を見越しているかのような態度である

 未婚の男女間の集いの場としても名高かったアルジャントゥイユの舟遊び場で横縞の衣服を着た男が一人の女に寄り添いボート遊びを誘っている。しかし女は他のマネの作品同様、無関心な表情を浮かべている。男はボート遊びの後の(肉体的)快楽を期待し女を誘っているが、女なそんな男の安易な思惑を見越しているかのような態度である。

 本作には舟遊び場での男と女、それぞれの狙いや考えが画家の辛辣な観察眼によって鋭く描写されている。また平面性を強調した二次元的な画面構成に大ぶりの筆触によって描写される登場人物や船、水面などの構成要素の表現は当時のマネの表現様式を考察する上でも、優れた一例である。  


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2017年05月08日

韓国女子アナたちのヒミツ

日本と同じように、韓国にも人気の女子アナウンサーがいる。そのなかでも一際、男性から熱い支持を受けている女性スポーツアナウンサーが、チョン・イニョンだ。身長175cmを超えるスラリとしたスタイルと、愛らしい笑顔で人気を集めている。

2014年に『アイ・ラブ・ベースボール』のMCに抜擢されると人気者になり、“野球女神”の愛称で親しまれるように。さらにサッカー番組を務めてサッカーファンを虜にするなど、まさに韓国を代表する美人スポーツアナなのだ。

スポーツアナという職業を生かして行なったプロ野球の始球式も行なうし、最近はバラエティ番組のMC、ドラマ出演と活躍の場を広げている。年齢やマルチな活躍フィールド、さらにはその人気と知名度から“韓国のカトパン”と言っても遜色ないかもしれない。

そんなチョン・イニョンとソウルでインタビューを行った。

忙しいなかでも快く取材に応じてくれた彼女は、そもそもアナウンサーになったきっかけについてこう話す。「少し複雑なんです。私は幼い頃、両親と祖父と暮らしていました。高校生のときに、『挑戦!ゴールデンベル』というクイズ番組に出たんですよ。いろんな高校を訪れて、そこの高校生100人くらいがクイズに挑戦するテレビ番組です。

クイズに正解した人が勝ち残っていくのですが、私はなかなか脱落しないで、最後のほうまで残っていた。それを見た祖父が“イニョンはテレビに出る人になってほしい”とおっしゃって」チョン・イニョンの祖父は、耳が不自由だったという。だからこそ祖父にはテレビに映る孫の姿がより眩しく見えたのかもしれない。
  


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2017年04月08日

マネの社会性や文学性を帯びた絵画的挑戦を強く感じさせる


この頃、パリではアプサントを始めとする度の強い酒による重篤なアルコール依存症が社会問題化しており、本作においても画面中央左部分に描かれるアプサントのほか、地面に転がる酒瓶、男の纏う(洗練された紳士的服装の風刺・揶揄である)古着の黒衣などにマネの社会性や文学性を帯びた絵画的挑戦を強く感じさせる。

なお本作は大多数の批評家が拒絶・拒否したものの、サロン審査に参加していたロマン主義の画家ドラクロワは擁護していたことが知られている。  


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2017年03月09日

人物像の描写は級も重要なものであった


こうした帰属せしめられた素描を除ぐと、もはや全体でも8点を超すことのない素描が確認できるだけである。歴史画家としてのヨドクス・ア・ヴィンゲにとって、人物像の描写は級も重要なものであった。

彼は色彩や構成について慎重に調和・均衝に配慮した人物構図を、建築モチーフ、それも大抵は、室内の空間描写の前に配置している。それによって、人物構図はしっかりとした構双を与えられる。ただし、それを証明するものは何も発見されていない。  


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